ページトップへのバック用アイコンTOP > 箱庭の賢治氏
第一話二十章 双子座

右手の低い丘の上に小さな水晶ででもこさえたような二つのお宮がならんで立っていました。」と表現された「双子座」は、賢治が敷いたレール通りに汽車を進めていくと、どのように見えるのであろうか。。。
この物語を構築する上で、賢治氏が頭の中で描いたであろう星座の動きを、3D表示可能な天文ソフトを使用して、検証してみる。


南半球星座球面図

この画像は天体シュミレーションソフト「Stella Theater Pro」を使用したものですが、管理者のライセンスキー取得により、ホームページ上での表示が認められているものです。


「鷲の停車場」を出発した汽車は、双子座を右手に眺めた後、「蠍座」へ向かうこととなる。
つまり、南半球(想定上)へと入った汽車は、上記に書き加えた白破線のように、右方向へと曲がることになり、結果として、「双子座」が見えるということになる。
更に、「右手の低い丘の上」と表現したように、球形のはるか向うに位置するため、このように表現したのではないかと推測されるのである。

賢治氏は、大正5年頃より星座盤を片手に、あちこちで天体の観測を行っていたことが知られている。
我々はパソコンというものの普及により、当時の天体を簡単にシュミレーションできてしまうのだが、賢治氏は、これと同様のことを、たった一枚の星座盤を用いて、科学的根拠を伴った物語として書き綴っていたのである。



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